前回、相続税対策として生命保険を使うことについて、
簡単に説明いたしましたが、
今回は、生命保険の「カタチ」について説明いたします。
具体的には、
①どれくらいの期間保険料を払うのか?
②保障期間はどれぐらいか?
③途中解約の場合、お金は返ってくるのか?
④保険の種類によって掛け金は変わってくるのか?
・・・など大きくは4つの点を考慮する必要があります。
まず、①については、一般的には、一時払い(保険料全額の一括払い)
有期払い(払込期間が定まっている)、終身払い(亡くなるまで払い続ける)
があります。特に終身払いになると、払込した保険料総額が受け取り保険金
より高くなる可能性があることは留意しておきましょう!
次に②については、保障期間が一生涯続くものなのか、「10年間だけ」
とか「65歳まで」と期間が定められているものなのか、どちらかです。
特に期間が定められいると、その期間が過ぎれば保障が無くなることには
注意しておきましょう。
次に③については、一般的に「解約返戻金」があるかどうかです。
解約してもお金がかえってくるというのは、それだけ高い保険料
を掛けているということです。
最後に④についてですが、皆様一度はお聞きになられたかとは思いますが
保険の種類は、「定期保険」「終身保険」「養老保険」の3種類あり、
一般的には、定期保険は、原則掛け捨てで、割安な保険料でより
大きな保障が確保できます。(但し、期間が過ぎれば保障がなくなります。)
終身保険は、読んで字のごとく一生涯保障が続きますので、いつ発生するか
わからない相続には効果が大きいと思います。ただし、掛け金は定期保険より
も高くなります。
養老保険は、「保障」と「貯蓄」を兼ね備えた保険で、定期保険と同じ保障期間
はありますが、定期保険とは違い、期間がすぎて満期を迎えると死亡保険金と
同額の満期保険金がもらえます。但し掛け金は前項の終身保険および定期保険より
高くなります。
以上、生命保険は、「カタチ」によって大きく変わってくるものなので、
慎重に選択する必要があると思います。
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